人の死は予期しないタイミングで起きることがあります。亡くなったあとは葬儀場で葬儀を執り行う必要がありますが、年末年始の場合、葬儀場を利用できるのか、心配している方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、年末年始の葬儀場利用の可否や注意点についてご紹介いたします。
年末年始の利用は可能？
結論としては、年末年始に葬儀を行うことは可能です。ただし、火葬場のスケジュールを確認しなければいけません。
葬儀を行う際には、葬儀会社と火葬場がそれぞれ連携する必要があります。しかし基本的に年末年始でも通常通り対応してくれる葬儀会社とは違って、火葬場は休業しているケースが多く、火葬を行えません。日本では火葬が基本となっているため、葬儀は火葬場の営業状況に左右されやすいです。
年末年始の火葬場のスケジュールは需要が多く、予約が埋まりやすい日程となっています。故人を亡くなったままにしておくことは心苦しいものですが、需要に対して供給が不足している場合には、火葬場を利用できない可能性も否めません。
また、公営斎場も年末年始に休業しているケースが多く、火葬場とあわせて予約できないこともあります。公営斎場は即日利用が難しい場所ですので、数日あるいは数週間先の利用になるケースも少なくないことを覚えておきましょう。
年末年始のみの変更点
年末年始となると、一般的には特別料金が発生したり、特別な条件やルールが設けられたりする傾向にありますが、葬儀場や火葬場に関しては基本的には変わりません。しかし中には追加でかかる費用もありますので、あらかじめ把握しておくとよいでしょう。
公営斎場や葬儀場の利用費用は、年末年始でも普段と同じ料金で利用できます。しかし、年末年始で火葬場の予約が取れず、安置しておく日数が長くなってしまうと、ドライアイスの料金がかさんでしまいます。葬儀場や霊安室などで故人を安置しておく際に、ドライアイスは不可欠であるため、削ることのできない出費といえるでしょう。
もう一つは霊安室などの利用料です。これは年末年始の特別料金が発生するというわけではなく、スケジュール上利用する日数が増えてしまい、結果的に通常よりも費用が高くなってしまうのです。
早めの連絡が重要
年末年始に葬儀場を利用する場合、注意しなければならないのが各所への早めの連絡です。年末は家庭も業者もバタバタと慌ただしくしていることが多く、年始はゆっくりと過ごす人が増えるため、連絡が取りにくくなりやすいです。
そのため、年末年始に葬儀を執り行う場合は、できるだけ早めに関係各所へ連絡をしなければなりません。もちろん葬儀の実施は前もってわからない部分ではありますが、ご病気などのおおよそ見当がつくケースもありますので、最悪を想定して事前に根回しをしておくと、いざというときに慌てなくて済むでしょう。
これは参列予定の親族や知人などだけでなく、お寺などへの連絡も含まれます。住職の方などはそもそも予定が詰まっており、普段から忙しくされていることが多いので、早めに連絡を取っておくのがおすすめです。連絡をする順番をあらかじめ決めておけば、いざというときでも落ち着いて連絡できますので、準備をしておくだけでも十分です。
現金の用意をしておきましょう
葬儀の際についつい見落としてしまいがちなのが、現金の用意です。キャッシュレス決済が主流になりつつありますが、葬儀に関する費用の支払いについては、現金が必要な場合が多いです。いざというときに現金が手元にないと、必要な費用が払えない恐れがあります。そのため、葬儀の可能性がある場合には多めに現金を確保しておきましょう。
まずは葬儀に関する費用が概算でどの程度発生するのか、あらかじめ把握しておき、余裕のある金額を手元に用意しておくと安心です。急遽葬儀をすることになった場合には、関係各所への連絡などしなければならないことも多く、お金のことまで考えられないかもしれません。
故人に対する気持ちの整理や現実を受け止めるまでにも時間が必要でしょうから、その対策としても事前準備は有効です。年末年始でも、いざというときに現金を引き出せる状態であれば問題ないので、銀行の営業時間を確認するなど、できる範囲のことをしておきましょう。
まとめ
葬儀の段取りを行ってくれる葬儀社は年中無休ですが、火葬場は年末年始が休業であることが多いです。葬儀場の種類によってもスケジュールが異なりますので、事前に確認をしておくのがおすすめです。
「株式会社花セレモ」は24時間365日、葬儀の対応しておりますので、年末年始であってもお気軽にご依頼ください。
