近年では終活やエンディングノートの作成が、ニュースでも多く取りあげられる時代となりました。以前のように「死」の準備をすることが「縁起の悪いこと」だという考えは変わりつつあります。
現代では、「家族に迷惑をかけたくない」「自分の希望を知っておいてもらいたい」という思いから、生前に葬儀の相談・準備をする方が増えています。そこで今回は、葬儀のためになにをすればよいか・なにからはじめればよいのかなどを、詳しく解説していきましょう。
急な葬儀でご親族が困ったこと
急な葬儀の準備でご親族が困ってしまう事例は、数多くあります。まずどういったことで困るのかがわかれば、ご本人もなにを準備しておけば迷惑をかけずに済むのか、明確になるでしょう。ここからは具体的な困りごとについて、ご紹介していきます。
どの形式の葬儀にするか悩んだ
葬儀の形式は自宅葬や家族葬などの小規模なものから、100名規模で執り行う大規模なものまで、さまざまなタイプが選べます。
残されたご家族は「本人ならどういった葬儀を希望するだろう」と、考えながら選択することになります。ご家族の中でもそれぞれ故人への思いが異なるため、葬儀の形式や内容で揉めて困ったという方も多いです。
故人の交友関係がわからず、連絡漏れがあった
年賀状や手紙のやり取りが年々減ってきている現代では、親族が自身の交友関係を完全に把握しているとは限りません。連絡をもらえなかった友人・知人が葬儀後に亡くなったことを知り、「最後のお別れができなかった」と、悔やむこともあるでしょう。残されたご家族も、故人の親しい方たちに連絡が取れないことは悔いが残ることになります。
遺影用の写真探しに困った
遺影用の写真は、生前撮った写真の中から選びます。限られた時間で故人が大切な思い出としてしまっていた数多くの写真の中から、一枚を選ぶ作業は非常に大変です。葬儀が終わった後に、遺影よりよい写真が出てきて、「こちらの方がよかった」と、後悔されるご家族は少なくありません。
悲しみが大きく葬儀の打ち合わせに身が入らなかった
突然の死に直面されたご親族が葬儀の準備をしているときは、時間に追われており心も乱れているため、いつもはしっかりしている人であっても、打ち合わせに身が入らないこともあるでしょう。
すべての希望を伝えきれないまま葬儀を執り行うことになってしまうと、安らかな気持ちで送り出したいご親族の心の片隅に、しこりが残ってしまうかもしれません。
準備しておくことで本人のメリット
上記の困りごとは、生前のご自身の準備次第で回避できます。
ご親族や親しい人に自分のもしものときの話をしても、問題ありません。ご親族に心地よく見送ってもらうためにも、終活で葬儀の相談・準備をしておきましょう。
ご自身で準備できること
最近、ニュースでもよく取りあげられている「終活」や「エンディングノート」は、残されたご親族になるべく迷惑をかけないようにする配慮で行われており、作成する方も増えています。
交友関係を家族と共有しておく
年賀状や手紙のやり取りが減ってきた現代では、家族の知らない友人・知人もいらっしゃるでしょう。頻繁な交流はないものの、もしものときに連絡してほしい方などの存在は、家族と共有しておくと安心です。
遺影の写真を選んでおく
最近ニュースなどでも取りあげられるようになった終活で、遺影の写真撮影をされる方もいます。多くの写真の中から一枚を選ぶ場合も、写真が少ない場合も、遺影の写真選びに難航します。
お手もちの写真の中から遺影に使ってほしい写真を家族に周知しておくか、遺影用の写真を撮っておくと葬儀の準備の際に、ご親族も助かるでしょう。
葬儀の希望を伝えておく
自宅葬や家族葬から葬儀場で行う葬儀まで、現代の葬儀は多様化しているため、ご自身の希望の形式を決めておくと安心です。形式を決める際には、葬儀の規模も関係するので、友人や知人など、参列する人数によって会場を選択する必要があります。
また、予算を決めておくことも大切です。葬儀の料金をご自身で用意される場合も、ご親族様が用意される場合も、事前におおよその予算がわかっていれば安心できます。
そのほかにも、なにかご自身でこだわりたいことなどがある場合は、しっかりと伝えておきましょう。この希望を伝える相手は、ご親族様だけではありません。「株式会社花セレモ」では、ご本人様からの葬儀の事前相談も承っております。
葬儀社への事前相談
「株式会社花セレモ」では、ご本人様からの葬儀の事前相談も承っており、ご自身の希望の葬儀内容を決めておくことができます。残されたご親族が葬儀の際に故人と最後の時間を静かに過ごせるよう、前もってご相談いただくことをおすすめしています。
また、遺言書の書き方など葬儀以外の終活へのアドバイスも可能なため、遠慮なく弊社にご相談ください。
病気や事故はいつ起こるかわかりません。自分の希望がしっかり伝えられるお体の元気なときにあらかじめ相談をしておくことで、トラブルを避け、ご本人様もご親族様も満足のいく葬儀を執り行えます。
まとめ
命はいつか尽きてしまうものです。たとえご親族が悲しみにくれていたとしても、葬儀の準備は待ってくれません。わからないことが多い葬儀の準備に奔走し、いざ葬儀が終わってみると心残りがあったと語るご親族も多いものです。
いつかくるお別れのときに備え、葬儀の事前準備をしておくことは大切なことです。まずは「株式会社花セレモ」まで、ご希望をお聞かせください。ご本人様のご意見を尊重し、安らかに旅立てるよう心をこめてお手伝いいたします。