いざというときのために知っておきたい葬儀の流れとは?

葬儀の流れの写真

 

葬儀に参列したことはあっても、身内の臨終に立ち会い、自分が葬儀を仕切る立場になる機会は少ないものです。あらかじめ一通りの流れと注意点を知っていれば、いざというときにも慌てず行動できます。

そこで今回は、主に仏式の一般葬を例にとり、臨終から葬儀、四十九日までの流れを解説します。

 

臨終から葬儀の手配まで

親族が病院または自宅で亡くなってから葬儀の手配をするまでが、最も慌ただしい時間となります。本来は悲しみに暮れていたいところですが、気持ちをしっかりもって準備を進めましょう。

 

臨終〜搬送

病院で医師が死亡を確認すると、医師から死亡診断書が発行されます。死亡診断書は死亡届とセットになっており、市町村役場への手続きを行うときに必要になってくる重要な書類です。医師から死亡診断書を受け取った後、遺族は葬儀社に連絡をします。

もし病院以外で死亡した場合は、事件性の有無を確認するために警察に連絡を入れ、死体検案書を作成してもらいましょう。

遺族から連絡を受けた葬儀社は、遺体搬送のための寝台車を病院に向かわせます。もしこのときまだ葬儀社が決まっていなければ、病院と提携している業者の寝台車が使えるでしょう。

寝台車が来るまでの間に「末期の水」を行ったり、看護師が故人の身体を清拭したり、鼻や肛門などに脱脂綿を詰めて体液が出ないようにしてから、しばらくの間霊安室に安置します。

菩提寺がある場合はこの時点で連絡をしましょう。その後寝台車で自宅または葬儀社の安置施設に搬送します。

 

遺体安置〜親族間での打ち合わせ

葬儀社は自宅または安置施設に枕飾りという仮祭壇を設置し、遺体を布団に寝かせて安置します。葬儀社による枕飾りが整ったら、僧侶に枕経をあげてもらいます。僧侶には通夜および告別式での読経もあげてもらうようお願いをしておく必要がありますが、もし菩提寺がない場合は葬儀社から僧侶を手配してもらいましょう。

主な親族が集まったら、喪主・葬儀の形式・参列者の人数・予算・遺影・花輪・供物の順番など、葬儀の詳細を決めます。

 

葬儀社との打ち合わせ〜死亡・葬儀の案内

親族間で決めた葬儀の形式・規模・演出・予算を元に、葬儀社と打ち合わせを行い、見積もりを出してもらいます。このときどこからどこまでがセットでどこからがオプションなのか、しっかり確認しておきましょう。この時点で葬儀会場や火葬場のスケジュールを確認し、通夜と告別式の日程を決定します。

故人はこのタイミングで白装束に着替え、顔や髪を整えて納棺されます。その後、親戚や友人、仕事関係など葬儀参列予定者に、本人の死亡と葬儀の案内を行いましょう。通夜および告別式の受付係も数名決めておくとスムーズです。

通夜や告別式では喪主からの挨拶がありますが、原稿が必要な場合は通夜の前までに作成しておきましょう。故人のプロフィールなどを司会者がアナウンスすることが多く、葬儀社スタッフから故人のプロフィールやエピソードについて遺族が聞かれるのもこのタイミングです。

なお、死亡届と火葬許可申請書の提出は葬儀社に依頼することが可能です。

 

通夜から告別式まで

昔は通夜を自宅で行うこともありましたが、現在はほとんどが葬儀会場で行われています。通夜から告別式までは参列者が多いので喪主は緊張が続きますが、葬儀社スタッフのサポートを受けて乗り切りましょう。

 

お通夜

通常、お通夜は夜7時頃から始まりますが、棺に入った故人および遺族は通夜開始の1時間以上前に通夜の会場に入り参列者を待ちます。すでに会場は通夜の準備が整い、受付には芳名帳や香典返しの用意もされ、受付係は弔問客を迎えます。

スタッフから通夜の段取りの説明があるので、わからないことがあれば確認しておきましょう。司会者からお通夜開始のアナウンスがあり、僧侶が入場し読経が始まります。続いて親族、弔問客の焼香、僧侶からの法話と続き、最後に喪主からの挨拶でお通夜は終わりです。

僧侶へのお布施は、喪主またはそれに準じた立場の人が僧侶控室まで渡しに行きます。

 

通夜振る舞い〜告別式の最終打ち合わせ

お通夜の後、弔問客に酒や食事を提供する通夜振る舞いは故人への供養といわれ、1〜2時間程度開かれます。

翌日の告別式での段取りや火葬場に行く人数など、最終的な打ち合わせをして、休める人から睡眠をとりましょう。以前は通夜の間中ろうそくが消えないように親族が順番に寝ずの番をするのが一般的でしたが、核家族化した現在ではそうした風習は少しずつ減ってきています。

 

告別式から精進落としまで

告別式から火葬、精進落としまで終えると葬儀は終わりを迎えます。

 

告別式〜出棺

告別式は多くの場合午前中に行われます。おおよその流れはお通夜とほぼ同じですが、最後に喪主が謝辞を述べ、遺族と弔問客全員で故人に花を飾ります。その後出棺となり棺を霊柩車に運び、火葬場に出発です。

 

火葬

火葬場に着いたら葬儀社が火葬許可証を火葬場に渡します。その後僧侶の読経が行われ、故人と最後のお別れをした後に荼毘にふします。およそ1時間の火葬が終わると収骨です。その後火葬場から埋葬許可証が渡されます。

 

精進落とし

収骨後、遺族や一部の弔問客とともに食事会をします。これがいわゆる精進落としです。またこの食事会は初七日の代わりとしても使われます。

 

四十九日から納骨

 
納骨が済むまでは収骨した骨を自宅で保管し朝夕おまいりをします。この遺骨や位牌をのせるのが後飾り祭壇で、四十九日までここで祀ります。

 

四十九日

四十九日には近親者が集まり法要を行います。納骨の目安も四十九日といわれますが、お墓がない場合もあるので11周忌を目安とすることも多いようです。

 

納骨

納骨時は火葬場でもらった埋葬許可証が必要ですので、失くさないよう保管しておきましょう。

 

まとめ

今回の記事では、臨終から納骨まで一般葬を例に葬儀の流れをご紹介してきましたが、近年は家族葬やお通夜を省いた1日葬も一般化し、もう少し簡略化された形で見送る人も増えてきました。

「株式会社花セレモ」では、さまざまなご葬儀に対応しております。葬儀について詳しいスタッフが皆様に寄り添ってアドバイスいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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