葬儀における香典のマナーや注意点を詳しく解説

香典のマナー、渡し方がわかる画像

 

葬儀やお葬式の際に香典を持参することがマナーとなっていますが、その意味を理解されている方は意外と少ないのではないでしょうか。またはじめての場合は、どのようにしたらいいのか迷ってしまう部分でもあります。そこで今回は、葬儀における香典のマナーや注意点についてご紹介します。

 

香典とは

香典とは、故人に対して供える金品のことです。通常お花やお線香などによって故人を供養しますが、その中の一種として金品を供えます。

故人を思う気持ちは金品ではなく気持ちで表すべきではないかと思う方もいるかもしれません。たしかに金品で表すということに抵抗を感じるひともいるかもしれませんが、香典には特別な意味が込められています。

葬儀の際は故人を弔うだけでなく、ご遺族の方々の深い悲しみを共有し、慰めることが大切です。そのため、弔問して実際に面と向かって接することが、悲しみに寄り添う手段としてベストといえます。単に金品で同等の寄り添いができるのであれば、ただ単に現金を書留などでご遺族に送れば済みますが、実際はそれで済むことはありません。

金品を渡す理由は、故人が生前好きだったものをお供えする際の費用にしてもらったり、ご遺族の負担を少しでも軽減させたりすることにあります。つまりは気持ちの面でも寄り添いながら、直接力になりたいという気持ちが詰まった尊い行為でもあるのです。

現在では香典を持参するというマナーがひとり歩きしていて、本来の意味を忘れかけている方も多いかもしれません。しかし形式的に行うのではなく、一度その行為に思いを馳せてみると、香典の重みが変わってくるでしょう。

 

香典を用意する流れ

香典は専用の袋に入れて持参することになります。香典袋あるいは不祝儀袋といい、コンビニでも気軽に手に入れることが可能です。香典の準備は、香典袋を用意するところから始まります。

香典袋には表袋と内袋があり、それぞれに記入する項目があります。具体的な書き方は宗派などによって異なりますが、たとえば表袋の場合は毛筆あるいは筆ペンを使用して薄墨で書くというのが基本的なマナーです。薄墨には、故人に対する悲しみの涙で墨が薄くなってしまったという意味があります。

現在では慶弔スタンプという製品が販売されており、それをスタンプすると簡単に毛筆で書いたかのように名前を入れられますが、使用はあまりおすすめできません。マナー違反というわけではないものの、受け取るご遺族の方がそれをどう受け止めるかが重要です。中にはあまり快く感じない方もいらっしゃるので、できる限り控えた方がよいでしょう。

一方、内袋は毛筆や筆ペンだけでなく、ボールペンや鉛筆で記入しても問題ありません。表袋を筆ペンなどで記入している以上、あえてボールペンで書くなど分ける必要はありませんが、マナー違反にはなりません。

 

香典の金額

香典で包む金額の相場は決まっていますが、厳密には決まっていません。これは故人とご自身との関係性やつき合いの深さ、年齢などによっても変わってきます。そのため、香典を包まなければならないタイミングになってから迷っていると遅いので、事前に相場を把握しておきましょう。

たとえば友人や知人の場合、20代のうちはまだ収入に余裕があるわけではない年代なので、5千円が目安となります。30〜40代になると、5千円から1万円の間で関係性の深さなどに合わせて決めましょう。それ以降は1万円を相場と思って問題ありません。

ただし、非常に親しい関係の友人に対しては、相場を大幅に上回る金額を包むケースがあります。これは決まりごとではなくあくまでもご自身の気持ちですので、相場と同じであるから気持ちが少ないというわけではありませんし、かといって多すぎても遺族の方に気を使わせてしまいますので、多くても数万円までに抑えましょう。

基本的には相場と同じ金額で問題ありません。その上で関係性が深いなどの場合だけ、プラスするという考えでいればわかりやすいでしょうし、いざ突然必要に迫られたときでも迷わずに用意できます。

 

香典の渡し方

香典は準備も大切ですが、渡し方も非常に重要です。せっかく丁寧に香典袋への記入などを済ませたとしても、渡し方がしっかりしていないと、マナー違反になってしまいます。ご遺族の方々に気持ちよく受け取ってもらえるように、しっかりと正しい渡し方をマスターしておきましょう。

まずは、ふくさを準備します。ふくさというのは、香典を包むための専用の袋です。最近では百円均一ショップでも販売されているため、気軽に手に入れられます。整えた香典袋をそのまま、あるいは香典袋が元々入っていたビニール袋に戻して持ち運ぶ方がいますが、これは確実にマナー違反です。

葬儀の際に使用するふくさは紫や深緑などの色と指定がされていますので、正しい色のものを用意し、それに入れて持参してください。

実際に受け取っていただくのは芳名帳への記入のタイミングです。両手でしっかりと持ち、表書きを受付の方に向くようにしてお渡ししましょう。

 

まとめ

香典には包み方や金額など、さまざまなマナーが存在していますので、それらをしっかりと理解した上で失礼のないようにお渡しするようにしましょう。それほど難しいことではありませんので、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。

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